アニマルヒーリングとは、犬や猫などのペットや動物とのふれあいによって癒され、心身にポジティヴな変化が起きること。動物は、愛、やすらぎ、笑いや喜び、慈しみ、癒し、慰め、すこやかな日々を与えてくれます。自尊心、責任感や自立心、必要とされている気持ち、安堵感を与え、ストレスや孤独感を癒します。また、ハートをオープンにし、家族やまわりの人ともよい関係を築けるようにしてくれます。
現代的な生活をしていると、自然を求める気持ちが強くなります。それは、自然が人間を癒すから。だから動物を身近に求める気持ちも強くなるのです。 動物たちは、とても純粋で、清らかで、美しい 魂を持っています。そしてどんなときも、私たちをただひたすら愛してくれています。動物は、無償の愛を教えるためにこの世に天が遣わしてくれた天使のような存在でもあるのです。
●今注目される「アニマルセラピー」
動物が持つ癒しの力が、今アニマルセラピーとして注目されています。動物と過ごすことは、自尊心、責任感や自立心、必要とされている気持ち、安堵感を与え、ストレスや孤独感を癒す効果もあります。また、人の心をオープンにし、家族や周囲の人ともよい関係を築けるようになるなど、社交性、社会性も与えてくれます。
<アニマルセラピーの種類>
・ボランティアや医療従事者が動物を連れて施設(老人ホーム、小児病院、刑務所、精神科病棟)を訪ねる。
・施設で動物を飼う
・一人暮らしのお年寄り宅にボランティアやソーシャルワーカーが動物を連れて行く
・盲導犬、介助犬、聴導犬などの補助犬と暮らす。
・家庭で犬や猫などのペットを飼う
・熱帯魚を見る。
・バードウォッチングをする。
・猫カフェに行く。
・ドルフィンスイムや乗馬療法など屋外で動物と触れ合う
<こんな効果が報告されています>
・脈拍数や血圧が安定。血液中の中性脂肪などの軽減。
心臓病の退院1年後の生存率が3倍も高かった。
・アルツハイマーや精神障害の患者への治療効果。
・ペットがいる人の通院回数は、いない人よりも少なかった。
●動物がお年寄りに与えるポジティヴな影響
・よい話し相手になってくれる。
・ストレスや孤独感がなくなる。
・責任感が生まれる
・世話をすることが新しい生き甲斐になる。
・運動促進になる。
・家族や地域住民との潤滑油となり、会話が増える。
・子どもや孫のように感じられ、充実した毎日が送れるようになる。
●動物が子どもに与えるポジティヴな影響
・相手の気持ちを察することや思いやりの気持ちが育まれる。
・向学心、集中力の向上につながる。
・情操教育になる。
・責任感や共感が生まれる。
・自立心が身につく。
・生活のリズムが整う。
・いじめや不登校、ひきこもりを乗り越えられる。
・ひとりっ子に自信や配慮の気持ちを与える。
・成長のプラスになる。
●動物を飼うには
・動物の種類、性質などをよく調べ、自分や家族のライフスタイルに合わせた動物を選ぶ。
・特に犬の場合は、運動量や声の大きさなど事前にチェックする。
・「ブームだから」と衝動的に選ぶのは避け、きちんとしつけをする。
●ペットの持つ不思議な力
ペットには不思議な能力があります。飼い主が帰る時間がわかり玄関で待っていたり、飼い主の病気や事故を予知して知らせたり、迷子になったペットが何千キロも旅をして家に戻ったりなど、動物の神秘的でサイキックな力に関して世界中から報告されています。
●スピリチュアル
動物はとても純粋で、清らかで、美しい魂を持っています。
小さい存在であっても、かけがえのない命です。動物もこの同じ地球にいる仲間たちです。命を護り、尊重し、共生していくことが、この地球という星のリーダーである人間の務めなのです。命を大切に慈しむ生き方をしていきましょう。
●魂のパートナー~ペットとの出会い
ペットは多くの家庭で、「コンパニオンアニマル」として家族のように親しまれています。スピリチュアルな観点から見ると、ペットとの出会いは偶然ではなく、魂の学びのために出会うべきタイミングで出会う、魂のパートナー、ソウルメイトです。縁のない動物とは出会わないのです。たとえばペットショップや譲渡会などで、「ピンときた」「目と目が合った」などがサインです。出会いを大切にして、家族としてちゃんとケアして、愛してあげましょう。ペットはたくさんの愛を返してくれます。
●人間と動物は助け合って生きてきた!
・アルジェリアの石器時代の壁画に、犬と狩人が共同で狩をする様子が描かれていた。
・紀元前7世紀の古代アッシリアの遺跡から、狩猟犬をつれた狩人のレリーフが発見された。
・猫は、古代エジプトでは収穫物を狙うネズミを退治する神として崇められてきた。猫の女神バステト像や猫のミイラも数多く発掘されている。
・仏教寺院では、貴重な経典をネズミから守るために古くから猫が飼われてきた。
●ペットは「ふれること」という意味を持ちます。
ペットには、「家で飼う動物」「ストローク(なでる、さする)」という2つの意味があります。動物を「ペットする(=なでること、ふれること、タッチすること)」がとても大切であり、それが深い癒しになり、そこから命を慈しむ、育むやさしい気持ちが生まれてきます。
動物にふれたときや抱きしめたときに、オキシトシンというホルモンが一体感や幸福感、至福を与えてくれるのです。
ペットを飼う人は、ペットを子どものように思う「おかあさん」のような存在ですが、実は人間にとってもペットは、ぬくもりや安心感、無償の愛を与えてくれる「おかあさん」のような存在。深い意識の部分では、私たちの方がペットに支えられているのです。それは私たちが赤ちゃんのときに母親から受け取った大切なものをペットたちが与えてくれているからなのです。
●ハートからコミュニケーションしよう
動物たちとコミュニケーションするアニマルコミュニケーターが人気です。いろいろなスクールやテクニックがあるようですが、愛に勝るものはありません。愛があれば、自然に増し、その動物に何が必要か、何を求めているのかなどがわかります。ハートとハートのコミュニケーションです。ハートから愛を感じながらコミュニケーションをとっていきましょう。
●ドルフィンスイム~イルカと泳ごう!
動物の中でもドルフィンはとても賢くヒーリング能力とテレパシー能力の高いスピリチュアルな生き物です。ドルフィンスイムは、の治療にも効果をあげています。アメリカ、ハワイ島、オーストラリア、紅海、日本でも御蔵島や小笠原、三宅島で行われ、ストレスの多い現代人のヒーリングとしても大人気です。ドルフィンはやさしく、好奇心旺盛なスピリチュアルヒーラー。一緒に楽しく泳ぎ、ハートからコミュニケーションすることで生命の源である海の癒しのエネルギーやブルーのやすらぎの色、解放的な雰囲気、まわりの人のケアなども相まって、深いヒーリング、変容の機会になるのです。
●「命の重さ」を感じよう
動物にも生きていく権利があります。動物を人間のための使い捨ての「もの」のように扱うべきではありません。機械や所有物、奴隷、食べ物、工業製品ではないのです。動物も人間と同じ尊い命を持っています。どんなに小さな命でもかけがえのない命であり、みな等しく美しい光なのです。私たちはそれをもっと尊重し、大切にしなければいけません。命の重さは一緒なのです。動物への愛情、尊敬を持って接していきましょう。
●命を尊重する生き方~フェイクファーのすすめ
ファー(毛皮)は本当に必要なのでしょうか? 「かわいい」ファーは動物の毛皮です。「動物の命を奪っている」ことに気づきましょう。フェイクファーで充分あたたかく、かわいいですよね。消費者として買わないことを選択しましょう。売れなければ作られなくなるからです。
●命を尊重する生き方~ベジタリアンのすすめ
お肉はパックで売られているため、リアルに「動物の命を奪っている」ようには感じられないのでしょう。自分で狩って、毛や皮を取り、さばいて調理できますか?「自分の力で獲れるものを食べるのがよい」と言われています。本来は、その地域の果物や野菜、木の実、貝や小魚、せいぜい鶏や小動物くらいが自然であり、遠洋の大型魚や大きな四足動物などを食べることは不自然といえるでしょう。
●感謝~ほかの生き物の命も生きる
ネイティヴアメリカンは、バッファローを狩ったとき「命を捧げてくれたバッファロー」と「それを授けてくれたグレートスピリット」に祈りを捧げます。肉だけではなく、骨や角、皮などすべてを大切に活かして使います。それがバッファローに対しての愛と敬意だからです。感謝はエネルギーを変容させます。
毛皮を持っている人は、捨てる必要はありません。愛情と感謝を持って大事に着てください。お肉を食べるときには、愛と感謝を持って味わってください。その動物が命を捧げてくれたのです。その動物の命を生かしていきましょう。
私たちは生き物の命を食べずには生きていけません。命に支えられて、自分の命を長らえているのです。これを仏教の教えでは「縁起」といいます。 私たちは他の生き物の犠牲の上に生きています。だから一生懸命の命まで生きていくことが大切なのです。
●ペットの死~ペットロス
どんなに愛して大切にした相手でも命には限りがあり、お別れの時がやってきます。だからこそ、せいいっぱい愛して共に生きることです。病気で大変な時も、大切な子の手を決して離さないこと、その時その時、できることをしっかりとやること、無意識に見過ごさずに、ベストを尽くすことが大切です。そうすれば後悔することはありません。どんなに大変な時に思えても、実はそれは豊かで美しい瞬間であり、かけがえのない貴重な体験なのです。「死」とは、魂が肉体という衣を脱ぎ捨てて、新たな次元に旅立つこと。たとえ肉体が終わったとしても魂の旅は続き、愛の絆は切れることがないのです。人間と動物は種類の違う生き物であっても、生きる時間の長さ(寿命)が違っても、本物の愛を生きることができ、その愛は永遠なのです。このことに気づけば哀しみが癒されるでしょう。あとは時に委ねましょう。時が癒してくれます。新しいペットを飼うこともよい考えです。前の動物に罪悪感を持つ必要はありません。ペットにとっては自分の死後も飼い主の幸せが一番なのです。
●哀しい現実から明るい未来へ
毎年たくさんの犬や猫が全国の保健所や動物保護センターに収容され、殺処分になっています。
環境省が発表した平成26年度の犬・猫の殺処分数は犬が21,593匹、猫が79,745匹、合計101,338匹です。
平成27年度の犬・猫の殺処分は、犬が16,287匹、猫が76,369匹、合計92,656匹です。
殺処分数は前年の10万匹台から、9万匹台へ。やっと10万匹を切りました。
それでも10万匹です。想像してみてください。大変な数です。
無責任な飼い主が持ち込んだり、悪質なペット業者が遺棄したり、迷子になったペットも多くいます。収容された犬や猫は、数日経つと窒息死させられるのが現実です。安楽死ではなく、ガス室に送られるのです。そこで働く人も傷ついています。
その反面、ペットの売買が簡単にされ、何十万円もするブランド犬や猫もいます。 犬や猫を飼いたい方は、保健所や動物愛護センター、里親募集サイトなどから譲り受けてください。そうすれば10年で殺処分をゼロにすることが可能なのだそうです。
動物も人間と同じ尊い命を持っています。どんなに小さな命でもかけがえのない命であり、みな等しく美しい光なのです。私たちはそれをもっと尊重し、大切にしなければいけません。命の重さは一緒なのです。
命を護り、尊重し、共生していくことが、この地球という星のリーダーである人間の務めなのです。命を大切に慈しむ生き方をしていきましょう。