人を育てるときに、大切なのは「ほめること」ですが、
「頭がいい」と褒めるのと「頑張ったね」と褒めるのとでは、
全然ちがう結果になるのだそうです。
努力を褒められた子はチャレンジするが、
知性を褒められた子は失敗を恐れるようになるのだそうです。
詳しくはこちらから★
http://wired.jp/2011/10/18/「より速く適切に学べる人」:その理由/
以下がその抜粋です。
人は何度も何度も間違いをおかすことで、正しいやり方を学ぶ。結局、誰もが失敗する。重要なのは、失敗の次に起こることだ。
生徒たちに課題与え終了後、点数を伝え、半分の生徒には彼らの知性をほめた(「あなたは頭がいいんだね」)。残りの半分には彼らの努力をほめた(「一生懸命やったね」)。
次に、もっと難度の高いテストが与えられると賢さをほめられた生徒たちはすぐ挫折してしまったが、努力をほめられた生徒たちは、このテストに熱心に取り組んだ。
最後に、最初のテストと同様の難易度であるテストが行われた。努力をほめられた生徒たちは、テスト結果が有意に上昇した。最初にランダムに「賢い」グループとされた生徒たちは20%近くも低下した。知性をほめられた子どもは、自分を賢く「見せる」ことに気持ちを向けるようになり、退歩してしまったのだ。
生徒の「賢さ」をほめることの問題は、教育というものの心理学的なリアリティを誤った形で示すことにある。それは、「間違いから学ぶ」という最も有益な学習活動を避けさせてしまう。
間違いをおかすことで生じる不愉快な反応を経験しない限り、われわれの脳が既存のモデルを修正することはない。いつまでも同じ間違いをおかし、自信を傷つけないために、自らを成長させる機会を逃し続けるのだ。
「試してみたら失敗した。それがどうしたというのだ。もう一度試せ。もう一度失敗し、よりよく失敗するのだ」