イザベルカーロさんという方が急性呼吸疾患のために亡くなったそうです。
拒食症撲滅キャンペーンのために
やせ細った姿でヌードになり物議を醸したフランス人モデルです。
享年28歳でした。
彼女がなぜ拒食症になったのかの理由は幼少期に原因があるのです。
仕事が忙しい夫に構ってもらえず淋しかったお母さんが他の男性と恋愛し、
生まれた子どもがイザベルでした。
結局その相手ともうまく行かず、夫にもそのことがわかったために別れ、
精神的に不安定になったお母さんにイザベルは育てられました。
その男性は子どもだった小さいイザベルが好きだったので、
イザベルが小さいままなら彼が戻ってくるかもしれないとお母さんは考え、
「小さいままでいればかわいがってもらえる」と言い続け、
8年間外に出さなかったそうです。
イザベルは思春期になって体重が増え始めると
お母さんに嫌われる、捨てられると無意識に思い、
拒食症になってしまったそうです。
少女期に母親から成長を望まれなかったことが原因で
13歳から深刻な神経性無食欲症を患い、
最悪時には165センチ25キロだったそうです。
その後叔母夫婦に助けられたり、高校にも通ったりしたそうですが、
拒食症は治らなかったそうです。
…なんともやるせないですね…。
これほど幼少期の体験は強力なのです。
「刷り込み」なんですね。
子どもは純粋なので、スポンジのようにすべてを吸収していきます。
子どもの世界はまだ狭いので、家庭がすべてなのです。
だから家族の影響をもろに受けてしまうのです。
善きにせよ悪しきにせよ…。
そして、これほどまでにお母さんに「愛されたい」と
子どもは思っているのです。
お母さんでいることは無条件の愛を生きることです。
生きざるを得ないような状況です。
自分を脇に置いて子どものために愛を生きることを余儀なくされる状況です。
それは時には大変なことが多いでしょう。
お母さんとはいえ、生身の人間ですから、
身体や心、感情の状態もいろんな時があるでしょう。
でも、それに余りあるものを子どもは与えてくれるのです。
子どもはお母さんをいつもいつでも
何をしてくれるからではなく、
無条件に愛してくれるのですから。
子どもはいつも最後には「ママー」なんですよね。
他の誰かじゃだめなんです。
お母さんが一番なんです。