よしもとばななさんから新刊「もしもし下北沢」を送っていただきました☆
毎晩少しずつ大事に読ませていただき、読み終わりました。
感想は「…深いっ!」の一言です!!
本当に深いです。すばらしいです。
下北沢を舞台にした死と再生の物語です。
私も下北沢に住みたくなってしまいました♪
全国にそういう人が増えたと思います。
私はどちらかというとよく行くのがこの本にも出てくる自由が丘なのですが、
たまには下北沢にも遊びにいってみたくなりました。
この本を読んで思わず父のことを思い出しました。
私の父が亡くなったのは冬の土曜日の夜中で
誰にも看取られずにひっそりとこの世を去ったのです。
脳腫瘍だったので、もう意識はなかったし、
もうそろそろか…という時期だったので、しかたがないこととは思います。
その晩は姉のふたりの娘が母と一緒に病院にお見舞いに行ったとのことだったので、
そういう意味ではよかったと思いました。
私は、日曜日は仕事だったので、
母も姉も夜中に知らせて眠れなくなるよりは、
朝まで待って知らせようと思ったらしく、
家族や親せきの中で、私がいちばん最後に父の死を知ったのでした。
母や姉の心遣いはうれしかったし、
たしかに知っても何もできないし、
日曜日に講師として仕事をちゃんと務めないといけないし
、わかっているけど、なんかなぁという感じでした。
私と父はふたりとも感覚的なところがあったので、
父がこの世を去るときには、きっと何かお知らせがあるはず!と信じていたのに、
全くそういう気配さえなかったし
(それどころかぐーぐー寝ていました…(-_-;)(^^ゞ)、
これもとても残念というか、なぜ?と思ってしまいました。
そこで49日の時には、
「お父さん、今度こそ何か私にサインをちょうだい」と願ったのです。
なにか納得できなかったのです。
お別れなしに、逝ってしまったということが。
そうしたらその日、
携帯の留守電に無言のメッセージが残っていたのです。
直感的に「あぁこれは絶対お父さんだ!」と思い、
しみじみうれしかったです。
いちおう念のため(笑)サイキックの友人に
「父だよね?」と確認してみたら、
「うん。あのメッセージを残すために、
そうとうお父さんがんばったみたいよー。
すごくエネルギーいったらしいよー(笑)」と言われました。
最後までわがままな私のお願いに
一生懸命こたえてくれたやさしいお父さん。
ちなみに、私は月曜日の朝イチで
姉と一緒に父のお見舞いに行くために飛行機のチケットを予約していたのですが、
それは結局お葬式のために私と夫が使うことになり
(姉は日曜にお通夜に行ったので)無駄にならなかったし、
あまりにもちょうどのタイミングだったので、
なんだかそれもちゃんとセッティングされていたような気がしました。
あと2,3日ずれていたら!と思いましたが、
やさしい父のことだから、
娘ふたりが来ちゃったら、逝くに逝けないと思ったのかもしれません。
あるいは姉のふたりの娘を私たち姉妹と思ったのかな?
そんなふうに思っていたことを
ばななさんの「もしもし下北沢」を読んで、思い出しました。
そんなことをばななさんにメールしたら
「誰もが持っている大事な思い出を、別の気持ちで思いだしてもらえるとういうことをいちばん望んでいる・・・」というようなお返事をいただき、
さらに深く感動しました。
ぜひみなさんもご一読を~★