早いもので、もう2月も終わり、3月。
3月3日はひな祭りですね。
<ひな祭り>
ひな祭りは、もともとは季節の節目の邪気祓い行事として、女の子のみならずみんなの幸福を願う行事でした。
昔から季節や物事の節目には災いをもたらす邪気が入りやすいと考えられていましたが、
桃には邪気を祓う力があるとされ、様々な神事に取り入れられていたということと、
旧暦の3月3日は桃の季節なので、「桃の節句」と呼ばれるようになったのです。
(ちなみに、この邪気をはらう桃という考えから鬼(邪気)退治する桃太郎の物語が生まれたとも言われています)
また、桃は不老長寿の植物とも考えられ、百歳(ももとせ)まで生きられるようにとの願いをこめて、桃の節句には桃花酒を飲む風習もあったそうです。
桃の色は桃色、ピンク。
ピンクはレッド、赤から作られます。
赤は魔除け、ネガティヴなものから護ってくれる色。
また、元気や活力を与えてくれる色でもあります。
三寒四温を繰り返しながら、だんだん春へと移行していく、季節の変わり目の今の時期は体調を崩しやすいので、桃色が元気を与えてくれるでしょう!
みんなのしあわせを願う日であるひな祭りはピンクとレッドの愛を生きる日にしましょうね。白酒やはまぐりなどの白、ホワイトは浄化を表しますから、まさに邪気をはらってくれますね。
また、はまぐりは対となる貝殻としか組み合わせることができないので、愛の絆の象徴として尊ばれてきたのです。
菱餅やひなあられの色にも意味があるのだそうです。
桃の花を表す赤は魔除けや解毒を、雪を表す白は子孫繁栄や長寿や清浄を、
新緑を表す緑は厄除けや健康を表し、菱餅はこの3色を重ねて雪の中から新芽が芽吹き、
桃の花が咲く情景を表しているのだそうです。
<父の夢>
2月には寒い日が続くためかこの世を去る人が多いものです。
私の父と祖父も2月に他界してるので、ジョイんのことが心配でした。
ある朝、久しぶりに父の夢をみました。
きわめて日常的な夢だったので、すぐにはその夢のメッセージが理解できなかったのですが、
あとでカレンダーを確認した時に、その日が父の命日だと気づきました!
あぁ、そうなのか!深い意識の中では父とつながっていたんだ!と腑に落ちました。
そして、その何の変哲もない当たり前の日々の会話がなんと貴重で大切ななものだったのかと思うとともに、
もうそれがなくなってしまったことに淋しさも感じました。
でも現実の生活の中ではそんな日々がなくなったとしても、
私たちの体験した中で感じて生きた愛の絆は消えないのです。
愛は何よりも強く深く、私たちの魂に刻み込まれるのです。
そのことを父が夢で教えてくれたのだと思います。
そういえば父はとてもモダンな人だったのですが、ブルーを表すときに「空色」という表現をしていました。
水色という表現もありますが、それは水の色ですから、もっと薄い色を表します。
空色という言い方は青い空の色を表すのでブルーを表すのにぴったりなんだなと改めて思いました。
また日本の色は多彩で、その名前は風情がありますね。
父はラピスという石が好きだったのですが、その色を瑠璃色とも言っていました。
ひなまつりの桃色という表現もかわいくてすてきなだと思いますが、
この空色や瑠璃色という表現もすてきですよね。
古来からの日本人らしい感覚や美意識も大切にしていきたいですね。
<JOYくんレポート>
ジョイくんはがんばっています!寒い2月も無事に越えました!
獣医さんもいつもながら驚いています。
2月半ばに検査をしたとき先生には「検査の数値から診ると、もう1ヶ月持つかどうかというところです。1ヶ月以内の命といえるでしょう。
今ここにいてくれていること自体が奇跡なのですよ。
今のこの時間は神様からのプレゼントですね。
この子は何度も何度も大変な状態を乗り越えてきたので、正直なんとも言えませんね。
この子ならもしかしたら桜を見せてあげることができるかもしれませんね」と言われました。
私はジョイくんと日々一緒にいられるしあわせと喜びを感じています。
ジョイくんがうちにやってきたので1990年の4月の始めなので、もう19年のおつきあいになります。
その間に私はジョイくんのおかげで人間的にだいぶ成長することができたと思っています。ここまで深い愛を教えてくれているジョイくんに感謝しています。
神様が私たちにくれるプレゼントの時間はあとどれくらいかはわかりませんが、
その貴重な時間を感謝しながら大切に過ごしたいと思います。
<日々のこと>
現在新しい本の執筆中で、それは女神と天使に関した本なのです。
そのイメージにぴったりだったのがクリサリスコレクションのかわいい天使や妖精です。とっても繊細ですてきなんですよ。
私は特にお人形好きなわけではないのですが(笑)
これにははまって、うちにも何人か飾っています!ディヴァライトにもありますのでぜひ見に来てくださいね。
私はこのように夢のあるもの、楽しいもの、キュートで美しいもの、
イマジネーションやクリエイティヴィティにあふれたものが大好きです。
ファッションではツモリチサトさんの作品がとても好きでお洋服や靴やバッグなど、気に入ってよく身につけています。
とてもキュートでオリジナリティにあふれていてユニークなのです。
このようなアーティスティックなものに触れると、私自身も自分のクリエイティヴィティを更に発揮していきたいなと思ってしまいます。
2月にはグラミー賞やアカデミー賞の授賞式も放送されましたが、毎年楽しみながら観ています。
美しいライトの輝きに照らされ、多くのミュージシャンやアクターたちがそれまでのワークが評価される晴れの舞台。
受賞者のスピーチではまわりの人たちへの感謝の言葉が語られます。
いつ聞いても感謝の言葉は美しく、ハートに響きますね。
特に今年のアカデミー賞は先輩オスカー俳優たちがノミネートされた人たちにねぎらいと賞賛の言葉をかけるという一幕があったのですが、ノミネートされた人たちの感じ入りながら聴いている表情は、役を演じている俳優の顔ではなく、ひとりの人としての素直な感情が表されていてとても美しかったです。
テニス好きな私ですが、全豪オープンテニスの男子決勝の表彰式も感動でした。
2位のロジャー・フェデラーがまずは最初に表彰されたのですが、観衆の大歓声に迎えられ、男泣きをしてしまったのです。
きっと悔しいやら、みんなの声援に感動したやらいろんな感情があいまって感極まったのでしょうね。
その後、1位のラファエル・ナダルは優勝のスピーチをしたときに「ごめんね、ロジャー」とまずは謝って(!)から
「今、辛い気持ちなのは理解できます。しかし、あなたは偉大な王者で、歴史上最も優れた選手の1人だと思います」とライバルを賞賛したのです!感動しました。
選手として優秀なだけでなく、人間として本当にすばらしいですよね。
心の美しさが表れていました。
寒い冬はどうしてもインドア派になってしまうので(笑)TVの話題が続きますが、
みなさんはアメリカの視聴率NO1の番組「アメリカンアイドル」って知っていますか?
全米からアイドルを目指して競う歌のコンテストなのですが、参加者の方が超ユニークなのです。
毎年行われるのですが、今年も始まりました。
特に地方予選を見るたびに「自分を客観的に見るって大事だなぁ」と思ってしまいます。
だって、あまりにも「へた」…。「へたすぎる!」「すごすぎる!」よくそれで応募しようとする気になったなぁ、と思うくらいです。
自分に根拠のないへんな自信を持っていて、驚かされる人が多い!さすがはアメリカ人!そして審査員に辛らつな評価を受けると逆切れしてしまう!ある意味、すごいです。(笑)
日本人は見習ったほうがいいかもとさえ感じさせる何かがあります!(笑)
だんだんと勝ち抜いていくにしたがって大事になってくることは、個性的であること、自分らしくあることです。自分らしく輝くこと!なのです。
誰かの真似をするのではなくて、その人が自分本来に備わっている力や魅力や個性に磨きをかけ、それを発揮することが大切なのです。これは私たちも同じだと思います。
音楽もまた映画や演劇などのアートやスポーツと同じように、世界の共通の言語です。
音楽はみんなをひとつにしてくれ、人間の様々な想いを伝えてくれますね。
音楽も大好きです。
前回のエッセイでひとつとても好きな映画を忘れていました。
「K-PAX ~ 光の旅人」です。
自分を異星人と名乗る不思議な男性と、彼を患者として診る精神科医の心の交流を描くヒューマン・ドラマ。
ケヴィン・スペイシーがとてもいい味を出しているすてきな映画です。
機会があったらぜひどうぞ。おすすめです。
春はもうすぐそこまで来ていますよ♪
すてきな3月を~★
LOVE&LIGHT
2009年3月1日(日)
武藤悦子